積み方

長手積みの例(長年の間に朽ちたレンガ)

建築に用いられる積み方にはフランドル積み(フランドル:明治期にフランス積みと誤訳される、ベルギー全土からフランス東北部の地名)、イギリス積みなどがある。

正面から見たときに、一つの列に長手と小口が交互に並んで見えるのがフランドル積み。一つの列は長手、その上の列は小口、その上の列は長手、と重ねてゆくのがイギリス積みである。(下図・濃淡は小口と長手の区別のため便宜的につけたもの)

東京駅の外壁を見ると、どの列にも小口が並んでいるが、これは表面仕上げに小口煉瓦を用いているためで、主構造はイギリス積みである。

日本では明治初期まではフランドル積み構造が多く用いられた(長崎造船所、富岡製糸所、銀座煉瓦街等)が、その後はほとんどイギリス積みになった。フランドル積みはより優美に見えるが、イギリス積みの方が合理的で堅固であると考えられたためである。[2]

なお、長手積みとは全ての列に長手だけが見えるように重ねる積み方で、小口積みとは全ての列に小口だけが見えるように重ねる積み方である。歩道などにレンガを敷く時は、市松模様や網代模様も見られる。

表面に化粧煉瓦を置くこともあり、必ずしも躯体が煉瓦積みの構造体(鉄筋コンクリート構造体や鉄骨ラーメン構造体など)と言えないものがあるので注意が必要。